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建築屋 あずまの miyabi日記

4つのSで「すまい」を考える 香住、但馬、山陰の設計事務所 建築設計室 雅-miyabi-のブログ

窓の性能アップが必要だ!その2

窓の性能アップが必要だ!その2

今日はまた一段と冷えます。
昨日も書きましたが、窓の性能アップが必要です。
といっても、当事務所の話ですが。

昨日はハニカム構造ブラインドの熱貫流率U値を紹介しましたが、今ひとつピンと来ないですよね。
設計者であってもピンと来ない人がいるような数値ですので、一般の方には余計わかりにくと思います。

では「今TVCMしているLI○ILの内窓をつけるのと同等の性能アップができる」と言ったらどうでしょう。

窓の断熱改修で、今盛んにTVCMをしているのは、LI○ILとYk○apの内窓ですね。
今ある窓の内側に新たに窓をつけるというものです。
空気層の厚みやガラスの種類、ガス入りなども選べるようになっているみたいですが、
「高断熱複層ガラス 空気層5ミリ」の内窓を設置した場合とほぼ同等です。
これが半額程度で実現可能です。

そのうえ専門業者による工事も不要、内窓をつけた時の元の窓をあけるときの煩わしさもなく、
カーテンにとってかわる雰囲気の良いものとなると、
ますます当事務所へほしくなってきました^^

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自然素材で「すまい」を考える 建築設計室 雅-miyabi-

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窓の性能アップが必要だ!

窓の性能アップが必要だ!

先日から急激に寒くなりましたね。時期からすれば当然の気温ではありますが。
今季はまだ、事務所でエアコンを使用しなくてもなんとかやって行けていますが、朝と夕方はさすがに厳しくなって来ました。
とくに、床付近の冷気がキキます^^
アルミ単板ガラスの窓なのでコールドドラフトがひどいんです。

賃貸物件なので、窓をどうこうする訳にはいきません。
たとえ所有物件であっても窓をいろうことは非常にコストもかかるので、窓の内側でなんとかしたいものです。

そこで考えたいのが断熱スクリーンです。
代表的なのは「ハニカムサーモスクリーン」ですね。
いくつか取り付けたことがありますが、素材感もよくなんといっても断熱性能を簡単に向上することができるすぐれものです。
ただ、非常に高価ですべての窓に取り付けるとなるとなかなか手が出ません。

ところが最近、その類似品で断熱性能も上回る商品が出てきています。

先ずは性能
(財)建材試験センターで実施した試験データを元に算出された数値を見ると、
熱貫流率U値が
6.51のサッシ(アルミ単板ガラス)なら2.04に、
4.65のサッシ(アルミサッシにペアガラス)なら1.82に
なるようです。
アルミ単板ガラスの窓が、樹脂サッシペアLow-Eアルゴンガスなみの断熱性能になります。
しかも、ハニカムサーモスクリーンの断熱スクリーン仕様を上回っています。

次に価格
カーテンと同程度の価格で購入できます。

次に素材
ポリエステル不織布でできていて、和紙のような雰囲気があります。
光を柔らかく通すので感じが良いです。

次世代省エネ基準のQ値2.7程度の家であれば、このスクリーンを使うだけで約0.4程度向上することができます。
カーテンと同様の使用ができて、カーテンと同程度の価格ですから、ほぼ追加費用無しで断熱性能の向上ができます。

当事務所でも積極的に取り入れていきたいと考えています。
なるべく安く提供できるように、当事務所での取り扱いもしています。
ご興味のある方はご連絡ください。

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断熱の種類・・・建築基礎知識No.3

断熱の種類・・・建築基礎知識No.3

今回は、断熱材の種類について触れてみたいと思います。
No.1およびNo.2で、断熱の可能性と工法について書きました。

実際その断熱をおこなう材料にはどんなものがあるのか?ということです。

大きく分けると以下のように分類できます。
Aグループ・・・無機質繊維系断熱材
Bグループ・・・発泡樹脂系断熱材
Cグループ・・・自然素材系断熱材


では、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

Aグループ・・・無機質繊維系断熱材
最も一般的な断熱材で、鉱物由来のグラスウールやロックウールなどです。
グラスウールは、ガラス原料を繊維状にし、樹脂や接着剤によって成形したもの。
ロックウールは、高炉スラグなどを繊維状にし、樹脂や接着剤によって成形したもの。

メリットは
不燃性があり、加工がしやすいこと。
防蟻性が高い、安価であること。
デメリットは
施工時に細かな繊維が飛散して、ちくちくすること(対策が施された製品もあります)

Bグループ・・・発泡樹脂系断熱材
ポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム、フェノールフォームなどがあります。
樹脂を発泡させてつくられます。ボード状に成型されていて、外張り断熱や床断熱に用いられます。

メリットは
ボード状のため扱いやすい、防水性が高いこと、比較的安価(Aグループの倍程度)
デメリットは
防蟻性に乏しい、防火性に乏しい(難燃剤の添加により改良されているものもある)。

Cグループ・・・自然素材系断熱材
最後に自然素材系の断熱材(その他も含む)です。
セルロースファイバー等の木質繊維系。
ペットボトルをリサイクルした合成繊維系。
スギ樹皮、炭化発泡コルク、ウール、麻など。

セルロースファイバー・・・天然の木質繊維(古新聞などから回収)を綿状に加工したもの。
調湿機能や防音機能もあり、吹き込みや吹き付け工法が主のため、隙間なく施工できる。
価格はBグループ程度。
合成繊維系・・・フリースなどに使用されている繊維。
防水性があり、価格も比較的安価であるが、防蟻性に乏しい。
スギ樹皮・・・樹皮とパルプ、コーンスターチで出来ている。土に還る。
蓄熱性もあるようです。
炭化発泡コルク・・・高温焼成した炭化コルク(この際でる樹脂で固めているため、接着剤不使用)。断熱、吸音、調湿性があり、防蟻性も高い。水分をほとんど通さない。高価。
ウール・・・羊毛。吸音性、吸湿性、難燃性(発火温度は約600℃)に優れている。有機化合物の吸着性がある。防虫剤の仕様が必要。価格はBグループ程度。
・・・亜麻草の草茎が原料。吸湿性、遮音性、施工性に優れる(軽いので扱いやすい)。価格はBグループ程度。

まぁ、たくさんありますね。
それぞれのグループのものが各メーカーから出されているため、非常に多くの商品があります。
なにを基準にするかで、使用するものが決まってきそうですね。

環境負荷を少なくしたい方は、自然素材系。
平均的な機能を満たしているものを望まれる方は、無機質繊維系。
防蟻性はしっかりと、
シックハウスや化学物質が気になる方、
延焼のしにくさを第一に考える方・・・


ここに、施工上の問題を踏まえ、機能と価格のバランスを考慮してご提案するのは私たちの仕事です^^
一度ご相談ください。

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充填断熱と外張り断熱・・・建築基礎知識No.2

充填断熱と外張り断熱・・・建築基礎知識No.2

今回は、断熱工法について触れてみたいと思います。
断熱工法は大きく分類すると、
「充填断熱」・・・壁体内の空間に断熱材を充填するもの
「外張断熱」・・・壁の外側に断熱材を張るもの

の二つに分類されます。
充填断熱と外張り断熱の両方を施工する「付加断熱」というのもありますが、
ここではふれません。


効果を発揮するために

どちらがよいかという前に、先ずは断熱材の効果を発揮するために必要な事を話します。
「断熱材は乾燥してなければ断熱効果は発揮されない」です。
実際に断熱材は「内部結露」という現象によって濡れてしまうことがあります。
水蒸気が移動するとき(湿度の高い方から低い方へ移動し、均衡状態を造ろうとします)、
温度差によって(気温が低いほど、空気中に含むことの出来る水蒸気量は減少します)、結露します。

こうならないためにはどうするか?
水蒸気の移動を防げばいいわけです。
一般的には、室内側に「防湿層」を。屋外側に「透湿層」を設けます。
こうすることで、壁体内への侵入を防ぎ、万一進入しても直ちに排出されやすい環境を造ります。

次に、「気流」です。
木造の場合、木をくみ上げていくその特性上、「床下から小屋裏まで」壁内に気流が生じやすくなっています。
断熱材の多くは、その材料の中に介在する空気の断熱効果によって熱を伝えにくくしています。
そこに気流が発生すると、断熱材に含まれている空気も一緒に移動してしまいますので、断熱性能はいっこうに発揮されません。

この二つの事柄をきっちりと踏まえ、対策を施さないと、
「断熱材を入れたのに暑い(寒い)すまい」となるわけです。


標準採用は「充填断熱」

では、結局どちらがよいのか?ですが、
私たちの事務所では、「充填断熱を標準」としています。
どちらの工法も一長一短ありますが、
・気密がとりやすい
・結露のおそれが少ない
・意匠上のメリット
など多くのメリットを持つ外張り断熱ですが、そのデメリットに目をつぶることが出来ないからです。

具体的には、以下のようなことがあげられます。
・断熱性能に限界がある・・・外張り断熱の場合、躯体の外側に張り付けるため、どうしても厚さに限界があります。せいぜい50㎜が限度でしょう。
50㎜でも通気胴縁と併せると、70㎜程度は柱から持ち出していることになります。さらにその外側に外装材を貼るわけです。その全てをビスの支持力に頼るわけですが、木材は乾燥収縮し、隙間が生じます。
隙間が生じたときには、全てが密着するまで垂れ下がることになります。
この垂れ下がりがこわいのと、硬質ウレタンフォーム50㎜では、次世代省エネ基準も満たせません。

・蟻害を受ける可能性が高い・・・外張り断熱で多用される硬質ウレタンフォームなどの発泡系固形断熱材は実際に白アリの被害の報告があります。
耐蟻性能を向上させた製品や、ステンレスメッシュなどでの対応などが考えられますがいずれも高価です。

・難燃性に難あり
硬質ウレタンフォームなどの発泡系固形断熱材は、グラスウールやロックウールに比べて難燃性に乏しいものが多いのが現状です。
火気が離れると火は消えますが、実際の家事では鎮火するまで火気は離れません。その間断熱材は燃え続け、ガスも発生します。
また断熱材が溶けることにより、外装材もほぼ脱落するかもしれません。

以上の事柄は、グラスウールには当てはまりません。
また、先に挙げた外張り断熱のメリットも、「ボード気密工法」や「防湿シート」などにより併せ持つことが出来ます。
対費用効果においても同程度の性能を確保するのに、グラスウールは発泡系の材料の2~3分の1となり、非常に使いやすい材料であると考えられます。

以上のようなことから、充填断熱を標準としていますが、コストや環境、状況によりよりよいものを選択するようにしています。

断熱材の種類については、次回以降に掲載します。

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断熱・・・建築基礎知識No.1

断熱・・・建築基礎知識No.1

設計の打合せを行っていると、お施主様から色々と質問を受けます。
知っている内容はその場で説明するんですが、中には把握していない内容であったり、
建築業界でも一つの事柄に対して意見の分かれる事だったりと、
説明に困るものもあります。

「建築基礎知識」では、それらの事柄に対して、私たちの考え方をまとめたものを掲載したいと思います。

No.1は『断熱』です。

断熱材とはなにか?
読んで時のごとく「熱」を「断つ」材料です。
水が高いところから低いところに流れるように、熱エネルギーも必ず
高温の物体から低温の物体へと移動します。

この熱の移動を断つことにより、室内環境を快適に保つ役割をしています。

外の熱気を内に伝えない。
内の暖気を外に伝えない。
為の材料といえます。

断熱材がないとどうなる?
一般的には下記のような事が考えられます。
・暑い/寒い
・冷暖房効率が悪い
・結露が発生する
・カビ等が発生する

身近なものに例えると?
身近なもので例えると「ふとん」や「衣服」が思い浮かびます。(特に冬の場合)
冬に薄いふとんで寝ると寒く感じますよね。
寒ければ、毛布を掛けるか湯たんぽなどをふとんに入れる。

自身が発した熱を逃げないように(ふとんで覆う=断熱をする)するか、
発熱量を増やす(湯たんぽ=暖房する)か・・・
ということを行っているわけです。

断熱と暖房の関係は、ふとんの中で行っていることと同じです。

さて、ここで考えてほしいのは「どちらが快適か?」ということです。

湯たんぽの場合、
湯たんぽの発熱が終わると、ふとんが薄ければ朝まで快適に睡眠することはかないません。

ふとんの場合、
自身が発している熱で過ごすので、朝まで快適に睡眠することが出来ます。

住まいでいうと、いくら暖房をしても熱が逃げていく(湯たんぽ)住まいより、
暖房した熱を逃がさない(ふとん)すまいの方が快適と言えそうですね。

この「快適に過ごす」事こそ、断熱を施す最も重要な理由と言えます。

「断熱材の種類」や「断熱に関する知恵」等は次回以降に掲載します。

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